「イタリア紀行」上巻 語録

読み飛ばしてしまう箇所もあったけど(演劇のところとか)、やっぱりわくわくしながら読んでしまった「イタリア紀行」上巻!中巻以降はまた後日だけれど、とりあえず上巻で感銘を受けた言葉たち!
iPhoneにメモしてしまいましたー。著作権切れてるやろし、載せても、ええよね…?

最初のは、確かイタリア全土に関して(違うかも)、あとはローマに関してです。ゲーテのローマ愛が伝わってきます。わかる!わかるよ!!!わたしも、いつだって、心の底からローマを求めています。



***

最近数年というものは、まことに一種の病気のような状態で、それを癒し得るのはただこの眼をもってこの地を眺め、この身をもってこの地に移すということだけであった。

***

われわれが最もすぐれた事象に接しようとてローマの市中を歩きまわるとき、この巨大なものは悠々としてわれわれの上に働きかけてくる。他の土地では意味の深いものをこちらからさがしてまわらねばならないのに、ここではかえってわれわれが圧倒されるほどそうしたものに充満している。(中略)実に観賞と驚嘆の連続で、夜になるとわれわれはすっかり疲れ切ってしまう。

***

私たちは鑑賞する者として、あまりに厭わしくあまりに分別くさい趣味によって混迷させられることもなしに、その偉大さと華麗さとを楽しみ、批評がましいことは一切避けた。われわれはただ喜ぶべきものを喜んだのである。

***

厖大な水道の遺跡も実に尊敬に値するとのだ。こんな大きな仕掛で国民の咽喉を潤そうとする目的のなんと美しくも偉大なことか!

***

あらゆる部分において真実であり、矛盾のない自然物は別として、最も強く人の心に話しかけるものは、実に善良にして聡明な人物の業績であり、自然物同様に矛盾のない真の芸術である。いくたの放恣が暴威をふるい、いくたの愚昧が権勢と金力によって永遠化されているこのローマにおいては、特にその感が深いのである。

***

(システィーナ礼拝堂にて)
しかし私はすぐに不愉快になって、友だちとそこを出てしまった。なぜかというに、三百年来ここのすぐれた絵画をくすぶらせてきているのはこの蝋燭であり、神聖なる破廉恥をもって唯一無二の芸術の太陽をただに曇らすばかりでなく、年毎に濁らせて最後には闇に沈めてしまうのは、正にこの抹香の煙であると考えたからである。
[PR]
by girlie0915 | 2014-10-15 17:55 | 本・雑誌 | Comments(0)
<< 何だっけ?? イタリア紀行 >>