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ユルスナールの靴

ユルスナールという作家の本の書評を新聞で見かけて、あれ、聞いたことある名前だなと思っていた。そしたら先日、本屋で目に付いたこの本。
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あ、これこれ、この本がわたしの中のユルスナールという語感の記憶の元ネタだった、と思って買ってしまいました。久しぶりの須賀敦子さん。
通勤途中に読んでみました。
なんだか、掴めない、現実感のないかんじ。いくつもの世界が絡まっているようでいて、それらがまとまってひとつの世界でもあるようでいて。最近はドキュメンタリーをよく読むからか、しっくりと来なかった…。でも、これからもだいじにするべき本だと直感でわかった。わたしも、須賀敦子さんと同じくノマッドなのだと思う。だから、いつまでも彼女の紡ぐことばから離れられない。
またいつか、ローマに行けるときが来たら読んでみよう。ついに入ることのなかったサンタンジェロ城に、次こそは、かならず。

ぼやぁっとそんなことを感じながら読み終えたとたん、また新聞で見かけてしまった。今度は「ユルスナールの靴」そのものについて。なんというタイミング、これはもう縁なのだな。そのうち「ハドリアヌス帝の回想」は手に入れていそうです。

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by girlie0915 | 2015-10-16 18:53 | 本・雑誌
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